選ばれし者達(43)
「ねぇ…私の弱点って何?」
愛子は気になり香織に聞いた。
「うん。それは、オーラの防衛力が弱いことなんだ。つまりは簡単に外から波長を合わせていじられると、影響を受けちゃうって事。」
「あんまり、よくわからない。」
「つまり、私がちょっと力を使うと、愛子、簡単に気を失っちゃうでしょ?バリアが弱いと言えば分かりやすいかな。」
「うん。簡単に倒れちゃうのは確かにそうだけど…。それって香織が強いからだと思っていた…。ねぇ、それより、それって鍛えられないの?」
「残念ながら難しいんだよね。生まれながらの物が大きくて、そんなには強くはならないんだよね。でも愛子の《民》の力には関係ないからそんなには問題じゃないんから安心して。だけど、弱い事は確かだから、知っておいた方がいいと思う。でも、実は《民》って何らかの弱い点がある事が多くて、私なんかはスプーン曲げとか苦手なんだよね。これって意外でしょ?」
「へぇ、全然知らなかった。」
「まぁ、だからあんまり気にしなくていいよ。あ、そうそう、愛子に渡したい物があるんだ。」
「何?」
香織はポケットから小さな帳面を取り出した。
「ちょっと待ってね。」
そう言うとページをめくり、何枚かのページを切り取り愛子に渡した。
「え?何?」
愛子が渡された物を見ると
【スペシャルバーガー無料券(2名様まで有効)】
【焼き肉60分食べ放題無料券(女性限定2名様まで)】
と書かれた紙だった。
「ねぇ愛子。これ以前約束した、おごるって言った奴ね。この間、頑張って福引きでクーポン券を当てたんだ。どれも2人までだから、一緒に行こうね。」
香織はニコニコしながら、言った。
「すごい!。よく当たったね。」
「これ根性で当てたんだ。後はケーキバイキングとビックパフェだったよね。しっかり覚えているから、きっとご馳走するからね。」
「うん。わかった。」
「あと、班を譲る話しね。あれは、愛子にオーラを球にして飛ばすのを教える時でいいかなぁ?紹介したい人がそっちの方に強い人だから、私より教え方が上手いから…。」
「うん、いいよ。」
「あとは夜の電話でね。実は私もいろいろ有ってね。他にも、まだはっきりしてないから言えないけど、今日、大変な事が起こりそうな感じなんだぁ…」
「うん、いいよ。じゃあ夜ね。」
愛子は微笑みながら答えたが、この時は、さりげなく香織が言った大変な事が、本当に大変な事になるとは、まだ知るよしも無かった。
時間的にそろそろ昼休みも終わる時間になり、バラバラにトイレを後して教室に戻った。
午後の授業も難無くこなし、本当は香織とどこかで待ち合わせをして話しをして家に帰りたかったが、香織の都合を聞き仕方なく一人で家に帰る事にした。
香織の方は、変な胸騒ぎがあり、学校では禁止になっていたが携帯電話の電源を入れメールの確認をした所、驚くべき内容のメールが入っていた。
しかし、まだ香織自体メールの内容について確証がまだ無かった。
香織はしばらく考えてから、まずは朝に交わした約束もあり、みゅーみゅーの元に向かう事にした。
みゅーみゅーは保健室で香織が来るのを待っていた。
「香織さん。待っていたわ。話しって何かしら?」
「先生、プライベートな話しなんで、二人きりで話しがしたいんですけど…。」
「いいわよ。じゃあ、生徒指導室に行きましょう。あそこなら、誰も来ないしね。」
左藤先生はそう言うと香織と友に生徒指導室に入った。
「さて、話しは何かしら?」
早速みゅーみゅーは話を切り出した。
「実は、私の事なんですが、先生、私が少し違う事知っているんでしょ?」
「違うって何が?」
みゅーみゅーは何の事なのか全くわからなかった。
「先生、私と愛子は、何が違うって言っていたでしょ?」
「あ、あの話ね。確かにそうね。何かあなた達違うわね。」
「その事なんですが、先生絶対に秘密にしてもらえますか?」
「一様、生徒の秘密は守る事になっているから、その辺は秘密にするけど、そんなに秘密にしたい事なの?」
「はい。」
香織は《民》の事について話すべきか悩みながら、落ち着いて話しを始めた。
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