選ばれし者達(31)
愛子は、初めての事だが香織に言われて試してみる事にした。
「わかんないよぉ。」
愛子はどうやったらいいかわからずにうまく出来なかった。
「愛子。私の写真も入っているからまずは私の写真を使って写真から判断する様にしてごらん。遠隔透視みたいだけど、実物が目の前にいるんだから、写真と同じ波長を感じ取れる感覚を掴むとうまく出来るよ。」
香織の助け舟を聞き愛子はなんとなくコツがつかめそうな予感がしてきた。
「わかった。やってみるね。」
愛子は早速写真の束から香織の写真を探した。
香織の写真は他のと違い、スナップの様に真っ正面を向きいつもと違い見たことの無い様な笑顔でピースをしている写真だった。
早速写真から波長の読み取りをしてみたが、何も感じなかった。《残留思念かな?》愛子は写真の残留思念を読み取ろうとした時に頭な中に突然に《ケーキ》のイメージが出てきた。
「香織、いろんな種類のケーキが次から次へと出てくるんだけど…」
「えっ…ケーキ?」
愛子がケーキて言った事を聞いた香織は動揺している様だった。
「うん。ケーキ。それもお皿いっぱいに乗せた入りきらない位のケーキ。」
「え゛…」
香織は完全に固まっていた。
「なに?」
愛子は香織に聞いた。
「実は、その写真を撮る前にケーキバイキングに誘われて、何食べようかな?って考えていた時の写真で…」
香織は白状した。
それを聞いた愛子は大きな声で笑い出した。
「香織、ケーキ大好きだもんね。だからこんなに笑顔なんだぁ…(笑)」
「まさかこんな事がバレるとは…。ちょっと想定外だったなぁ。」
「それにしても凄く沢山ケーキが出てきたけど…そういえば4次元別腹を持ってるって言っていたよね。どれくらい食べたの?」
「内緒だよ?30個位かな?ムース系ばかりだけどね。」
「30個?!…」
聞いた愛子は固まっていた。
「今度ケーキバイキングおごってあげるから、絶対内緒だよ?」
「わかったから」
愛子は約束をした。
「それより、愛子は写真からだと、写真が撮られた時の事が読み取れるタイプって事なんだね。他に何かわかる事ある?」
香織は愛子に聞いてみた。
「うーん。よく分からない。でも、この時、香織いつも力を抑えているのに、なんかうまく抑えきれていないよ。」
「え?って事はオーラの力とかわかるの?」
「うん。わかる。」
香織は意外な愛子の能力の開花に驚いていた。
「例えば、このケイコの写真。失恋したみたいで落ち込んでいるのに、ごまかしているのがわかるし…」
愛子は一枚の写真を手に取り言った。
「ちょっと待ってね。」
香織は愛子の話を聞き慌てて自分のかばんから、鍵の掛かる日記帳の様な物を取り出し、慌ててページをめくり何かを探している様だった。
「本当だ…確かに3日前に失恋している…。愛子凄いよ。」
香織は目を丸くして驚いていたいた。
「そんなにすごいの?だって写真にしっかり記録されているじゃない。」
愛子はただ感じた事を言っただけで凄いとは全然感じていなかった。
「愛子は写真からはその時の事を読み取れる能力のタイプって事なんだね。普通は写真からは、愛子の様にその時の事を読み取るタイプと、今現在を読み取れるタイプと、未来を読み取るタイプがあるんだよ。それで愛子は一番可能性が高い、今を読み取るタイプだと思って写真からの判別を試して見たんだけど、違ったんだね。」
「ねぇ、このタイプが違うてやっぱり問題なの?」
「ううん。全然大丈夫。《民》にはいろいろ能力差があるからね。全然大丈夫だよ。と言う事は、例の課題。まだオーラのコントロールが出来ないんだから多分愛子のこの力で出来ると思うよ。この写真の束から探し出してごらん。」
香織は自信を持って答えた。
「うん。やってみる。」
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