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選ばれし者達(25)

いよいよミニテストの時間が始まった。愛子はまずは自分の成績も気になるのでまずはテストに集中して回答を埋める事に専念することにした。
元々成績も良く完璧に理解していた内容だったので、思いのほか楽にテストをこなす事が出来た。

いよいよ、香織の課題に挑戦する事にした。

テストが終り机に顔を伏せて、意識を広げてみる事にした。

他のクラスメイトはテストに集中している。絶好のチャンスだった。
意識を教室すべてに広げた時に、明らかに異質なオーラの波長を出しているクラスメイトを見つけた。集中しているとオーラを強く発しているのが普通で、個々の生徒の存在がはっきり位置など分かる。その中で明らかに異質なオーラがある人を特定しようとした時である。突然に教室すべてを覆い隠す様な強烈なオーラがすべてを覆い全く分からなくてなってしまった。
出所はすぐ近くの席、香織だった。
愛子が、オーラを探っていると言う行為は香織には分かるはずが無く、それは全くの偶然の出来事だった。

それにしても今まで香織がこれほど強い力を出した事が無かったし、これほど強いとは全く知らなかった。仕方なく、香織の強力なオーラが収まるのをひたすら待つ事にした。
しかし、一向に収まらない。そんな事をしている間にミニテストの時間が終わってしまった。

続けて授業が始まり結局香織の課題をこなす事は出来なかった。
休み時間になり香織に文句を言ってやろうと思ってどう文句を言おうか考えているうちに授業が終わってしまった。

休み時間になり愛子は香織に文句を言おうと香織の席に近付いて行った。香織は目を閉じ休んでる様子だった。

「香織ちょっと…」
愛子が香織に声を掛けて肩に触れるか触れないか手を延ばした時だった。
愛子は指先から体の中身が吸い出されるかの様な不思議な感覚になった瞬間、『ふわっ』とした目眩を感じた。『え?何?』と思い体を支えようと腕を延ばそうとした時に遠くで香織が「愛子」と呼んだ様な気がした…。
後は何が起きたのか分からなかった。

周りにいたクラスメイトは香織の「愛子!ごめん!」と張り裂ける様な声で一斉にその瞬間を見てしまう事になった。

その瞬間、愛子は香織の肩に左手を置こうとした所、膝から崩れ落ちる様に前に倒れ、ムチを打つ様に顔面を前に有った机にとてつもなく大きな音を立てて強打し、倒れる時に「ゴキッ」と言う不気味な鈍い音が教室に響いた。

香織は、「愛子!」と泣き叫ぶ中、愛子は鼻血を流した状態で倒れていた。

見ていた女子のクラスメイトは悲鳴をあげ、偶然に通り掛かった体育の教師により、保健室に愛子は運ばれた。
目の前で倒れた愛子を見た香織はガタガタ震えただ泣きじゃくるだけだった。

保健室に運ばれた愛子は、まだ意識を失ったままだったが、腫れ上がった状態から、右腕を骨折しているのは明らかだった為に、救急車にて病院に運ぶ以外には無かった。

香織は自ら付き添いをかって出て病院に付き添った。

病院について愛子の状態はヒドいものだった。左顔面を強打した為に顔の半分に大きなアザが出来ていた。また右腕は肘から先の骨が折れていた。

愛子は3時間程して意識が戻ったが、事態が全く理解出来ない様だった。

「愛子、ごめんね。」
ベットの横に付き添った香織が意識の戻った愛子に真っ先に謝った。

「香織。何があったの?私、香織に話をしようと思って肩に手を延ばして…後はなんだか吸い込まれて、ふわっとして後は覚えていない。」
愛子は自分に起きた事を整理する様に話した。

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