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選ばれし者達(22)

2章 民へ


香織の下で《輝ける者達》になる為の修行がいよいよ始まる事になった。

愛子は朝一番で香織に携帯で電話を掛けた。
「ねぇ香織、あんまりいじめないでよ?」

「愛子、そんな訳いかないでしょ?残念でした。」

愛子はいきなり甘えたお願いをしたが、あっけなく却下された。
「じゃあ、まず簡単な所から、実は同じクラスの中に以前のあなたの様に民になる途中の人がいるわ。それが誰か答えて。ただ今までと違って探す相手の力はかなり弱いわよ。だからそう簡単にはいかないと思ってね。期限は区切らないつもりだけど、半月位にしましょう。まぁそんなにかかる事は無いと思うけどね。」
香織は早速課題を出した。

「分かった。頑張ってみる。」
愛子は心配ながら答えて電話を切った。

愛子が学校に着くと早速見回して探してみた。しかし愛子には朝の時点では発見出来なかった。

休み時間を使い課題に取り組んでいたが、香織は相変わらず、愛子とは仲が良い事を思わせる様な事が無い様に全く無視をしているかの様に振る舞っていた。しかし、愛子は香織が気にして様子を探っているの事を十分に感じる事が出来た。
当の香織の方に目をやると周りの人と全く変わらない程度のオーラしか発していなかった。他の同級生も同じ様に見て見たが、特に変わった感じがする生徒はいなかった。
『やっぱり簡単にはいかないなぁ』
愛子は、この方法では埒があかないと思い何か別の方法を考えて見る事にした。

『香織はその人の事はすぐに分かったのかなぁ?当然見つけるのが役目だから見つけたのは確かだろうけど。香織は確かに力は私よりは上だけど、香織は草の民を使い探す事もしていると言っていたから草の民の力で見つけられると言う事は確かなんだろうなぁ。そもそも出来ない事をいきなり課題にする筈も無いし。多分、今までに私が身に着けた事の応用で出来ると言う事なんだろうなぁ…』
愛子は必死に考えてみたが分からなかった。
『分かんないよぉ』
愛子は訴える様な目で香織にヒントを求めたが、アッカンベーをされてしまった。

発想を変えて愛子は、能力がある人が出来そうな事を考えてみる事にしたが、どう考えても思い当たる事を考えてみたが分からなかった。

仕方なく、取りあえず課題を中断をして、香織の行動をしばらく観察すれば何かわかるのではないかと思った。

しかし香織の行動を見続けて数日は全くヒントになる様な事は無かった。香織自身は愛子が自分の行動を見ている事にはすぐに分かったが、普通に振る舞っていた。

さらに数日経った時に愛子は香織のオーラを見ていた時に今までに見た事が無かった現象を見る事が出来た。
『え!何?』
香織のオーラの一部が球体になり飛んで行き、同級生の一人に当たった瞬間にその人のオーラの一部が球体になり弾けた様になった。

オーラを球体にして飛ばすなんて言う事は愛子は初めて見る事だったし、やった事も無かった事だった。
しかし、香織がやったと言う事は何か意味が有ってやった事なんだろう。時を見て聞いて見ようと愛子は決めたのだった。

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