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2008年2月

選ばれし者達(21)

「ねぇ、それでおばあちゃんの《輝ける者達》《愛の民》って何?」
愛子が尋ねた。

「私の《輝ける者達》と言うのは、力が元々強くて他から輝いて見えるから、そう言われているの、《愛の民》と言うのは、恋愛を操るのが主な目的で他人の恋愛感情を自由に操れる力があるわ。ただあまりにも力が及ぼす影響が大きいから、いつも監視をされているの。その監視をするのが、ここにいる香織ちゃんの《探りし者達》がそう。ここからは香織ちゃんに説明して貰った方がいいわね。」
ミツは香織に後の説明を託した。

「わかったわ。私の《探りし者達》と言うのは前に話したけと、民になる人を見つけるのが1つ。後はお祖母さまが話した、民の監視役もそう。後は、今回お祖母さまから承諾を貰った育てる事もするわ。他にも頼まれた事を手伝う事もあるわ。」
香織は今までとは違い力強く説明をした。

「凄いんだね。」
愛子は関心して言った。
「ねぇ、従姉妹の光の所は《千里眼の民》って人が来たみたいだけど、香織の《闇蜘蛛の民》とはどう違うの?」
続いて愛子は質問をした。

「私も《千里眼の民》については詳しくは知らないけど《千里眼の民》は遠くから監視とか出来る民よ。透視とかも出来るみたい。私の《闇蜘蛛の民》は人海戦術かな?大勢の民に協力して貰って探しているの、草の民も使うわ。大勢の情報網を使って動いているの。まるで蜘蛛の巣みたいでしょ?でも表に出ない様に裏で動いているのだから《闇蜘蛛の民》って言われているわ。」

「ねぇ、香織も大勢の人を使っているの?」

「えぇ、同じ《闇蜘蛛の民》の人の下で動いている草の民とか入れると10人以上は動かしているわよ。」

「凄い!ねぇ香織って偉いの?」
愛子は真面目な顔をして聞いた。

「うーん。偉いと言えば偉いのかな?一様、民としての候補の判断権もあるし、民を育てる事も許されているしね。もし、愛子があまり伸びなかったら私がコキ使ってあげるから安心してね。」
香織は笑いながら言った。

「そういえば、おばあちゃん、光も継承者になるの?」
香織は心配になって聞いてみた。

「そうね。まだ考えているんだけど、多分合格にすると思うよ。一度光に会ってから決めるつもりよ。」

「そうなんだ。安心した。」
ミツの答えに愛子は笑顔で答えた。

「ねぇ、香織。民って能力によってランクとかあるの?」
愛子が香織に聞いた。

「うんあるよ。《目覚めし者達》と言われる《草の民》は一番下かな?他にも民は沢山あるみたいなんだけど、お互いの存在はなかなか分からないから、あんまり良く互いにはわからないんだよね。ただ、お祖母さまの《輝ける者達》とか、私の《探りし者達》なんかはかなり上の方だよ。それだけ求められる力が強くないと出来ない事が多いから…でも逆にそれだけ役目も大変な事もそうだし、人数も少ないし、民として動けるまでの訓練も大変だけど…」
香織が説明をした。

「そうなんだ。凄いんだね。」
愛子は関心をしていた。「ねぇ、私も《輝ける者達》になれるかなぁ?」
「心配しなくて平気だよ。私がしっかり教えてあげるし、ここまでかなりのハイペースで出来る様になったから、見込みはあるよ。」

「良かった。香織にコキ使われるのなんて嫌だもん。」
愛子は笑いながら言った。

「質問はこれくらいでいいかな?」
ミツが割り込んで言った。

「そうね。また何かあれば、香織に聞くね。」
愛子はこう言い質問を終わりにする事にした。

「じゃあ、私そろそろ帰るね。愛子、明日から可愛がってあげるから、覚悟してね。」
笑いながら言って香織は帰って言った。

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選ばれし者達(20)

愛子の部屋には、祖母のミツ、愛子、香織がいた。
部屋に入って座布団に座るなりミツが香織に声を掛けた。
「あなた…もしかして…。」

「はい。そうです。」
香織は小さく返事をして間を置いて言った。
「初めまして香織と言います。愛子の友達です。お祖母さまにお目に書かれて光栄です。」

ミツは、しばらく間の後に言った。

「愛子の事はありがとう。あなたが手伝ってくれたのね。」

「いいえ。私は何も、ただ役目を果たしているだけですから。」
香織は恐縮しながら言った。

「そう。」
ミツは小さく答えた。

「では正式にお伝えします。愛子さんを合格にしたいと思います。」
香織はミツに向かい直して、はっきりと告げた。

「ありがとう。これで安心したわ。」
ミツが言った。

横で見ていた愛子は、二人のやり取りがどういう事なのか全く理解出来なかった。

改めて香織が愛子に告げた。
「愛子、おめでとう。正式に合格よ。」

愛子はただ見つめていたが、香織に尋ねた。
「ねぇ、おばあちゃんとの会話って何だったの?」

「そうね。あれじゃわからないよね。あなたのおばあちゃんはね。次の継承者候補を選ぶ役目を持っているの。愛子は知っていたと思うけど…。それで私と会った瞬間に私が《探りし者達》って事がバレちゃったの。元々、私は愛子のおばあちゃんか、お母さんに愛子が合格した事を話さないといけなかったんだけど、あなたのおばあちゃんは、正式な継承者候補の選定者って事がわかったから、今伝えたの。」

「そういう事なんだ…」愛子は何となく納得した。

ミツが話出した。
「それにしても、香織さん、まさかこんな愛子の近くに《探りし者達》がいたなんて驚いたわ。」
「はい。実はそれでお願いがあります。」
香織がいきなり切り出した。

「何かしら」

「愛子さんのこれからの指導を私にさせて貰えないでしょうか?もうお分かりの様に私は指導役の資格も有りますので、ある程度は指導出来ます。《闇蜘蛛の民》ですので情報網もありますし、まだ狭いですが、他の民との連絡も出来ます。
お祖母さまの様な指導役には育てる事は出来ませんが、《輝ける者達》として動けるだけの指導は出来ます。だから、宜しくお願いします。」

ミツはしばらく黙っていたが口を開いた。
「そうね。あなたなら任せられそうね。」

「ありがとうございます。」
香織は嬉しそうに言った。

「ねぇ、おばあちゃん。民の事でもう聞いたら教えてくれるんでしょ?」愛子が突然に話し出した。

「そうね。丁度《探りし者達》の人もいるしね。」
ミツが答えた。

「ねぇ、彼氏が出来ない事と民の事が光が関係しているって言っていたけど、どういう事?」
愛子は前から聞きたいと思っていた事を聞いてみた。

「その事ね。継承者になる為に恋愛は最大の障害なの。だから、ある程度力が身に着くまでは自然に相手が寄り付かない様になってしまうの。継承者候補としての訓練の弊害みたいな物よ。でも、もう愛子は自分のオーラのコントロールが出来るから、彼氏も出来るわよ。安心して平気よ。」
ミツはニコニコしながら答えた。

「後、私は何と言う民になるの?」

「それね。まだ確定では無いからはっきりは言えないけど、私達は《輝ける者達》の《愛の民》と言われる者で最終的な目標だと思ってね。でもまだあなたは、《愛の民》としての力は全然無いわ。今のままの力で確定してしまうと、《目覚めし者達》の《草の民》と言われる民になるの。この民は、様々な民から、能力的に成長出来なかった人達が集まって、様々な民の協力をする事が目的の民よ。悪く言えば使い走りかな?」
ミツは答えた。

「そうなんだ。」
愛子は相槌をした。

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