選ばれし者達(18)
愛子は香織から聞いた電話の内容を整理していた。
『私はもう少しで継承者として選ばれる候補としての条件を満たす。』
『それからの先の事はまだわからない。』
『私はなんらかの民の血を引き継いでいるから、力があるし、継承者になる為に頑張らないといけない。そしてなんらかの民として動く様になる』
『香織はもう探りし者達として民の一人になっていて、闇蜘蛛の民として動いている。』
『私がなんと言う民になるかは、香織は大体分かっているみたいだけど、私の家系、おばあちゃんかなぁ?から伝えれられる。』
『全ては、今のこの力が完全にコントロール出来た時に動き出す』
愛子は頭の中で整理してみた。
『そういえば今度おばあちゃんが来るって言っていたなぁ』
こんな事を思い出していた。
ふと、光が『民の判断で私か光が継承者になる』と言ったのを思い出した。
『光も《探りし者達》に会ったのかなぁ?』
ふと疑問に思い聞いてみようと思って光に電話を掛けてみた。
「光、ねぇねぇ。教えて欲しい事あるんだけど。」
「何?」
「あのね、継承者の候補の事なんだけど、光は継承者の候補としての条件を満たしていないから、私に継承者の候補になるように、訓練をして欲しいって事で私に話が来たんでしょ?」
愛子は光子から聞いた事をそのまま話した。
「あぁ、その事ね。実は私自身、あの今愛子がやっている教材のあれをクリアしたから条件を満たしていると思っているんだけど、民の人が継承者候補としての合格をくれなくて、判断をおばあちゃんに預けたの。」
「ねぇ、その民の人って《探りし者達》って言う人?」
「愛子はもうその辺の話も聞いているんだぁ。確かにそうだよ。えっと《千里眼の民》って言ったかな?いきなり、家に来てね。お母さんと話をして、急に呼ばれてね。それで、候補としては保留にするって言われて、お母さんがおばあちゃんに電話して、それから民の人とおばあちゃんが話をして、愛子の方も考え見ようって話になったんだ」
愛子はこの時に初めて愛子に矛先が向いた理由を知った。
「え!《闇蜘蛛の民》じゃないんだ。私ね。《探りし者達の闇蜘蛛の民》の人から、もうすぐに継承者の候補としての条件を満たす、って言われたの。」
「え!それって合格って事?」
光は、あまりにも早い展開に驚いた。
「多分、そうだと思うけど…でも今度おばあちゃんが来るから、その時にその民の人に会って貰おうと思ってるの。」
「何?その《闇蜘蛛の民 》の人って簡単に会えるの?」
光は自分の時の事を思い出し愛子に聞いてみた。
「うん。毎日学校で会ってるよ。」
「なに?そんなに近くにいるの?」
「うん。同じクラス」
「え!!」
光にとって愛子の周りに民がいた事は衝撃的な事だった。
「何どうかしたの?」
「だって《探りし者達》でしょ?そんなそばにいるなんて…」
「私もね。始めは民だなんて全然分からなくて、単なる親友だったんだけど、急に民だなんて言われて驚いたの。なんでもずっと前から見ていたんだって」
「そんなの事があるんだ…」
光は《探りし者達》の民によってこんなにも違う事に驚いていた。
「そういえば《探りし者達》にもいろいろ民があるって言っていたから、探し出す方法もいろいろあるのかもしれないね。」
愛子の説明を聞いて光は納得した。
「そういう事なんだ。」
「何にしてもおばあちゃんに会って貰えば継承者の件はっきりすると思うんだ。決めるのはおばあちゃんなんでしょ?」
愛子は光に聞いた。
「確かにそうだけど。」
光が言った。
「なんにしても、事情が分かったわ。ありがとう。」
愛子は光に電話をして良かったと思った。
その頃、光の方は愛子が継承者としての候補に合格した事に驚き、また継承者としての道がこんなにも様々な事に関心をしていた。
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