選ばれし者達(16)
愛子は連日、訓練に励んでいた。
そのお陰で無事2段階目をクリアして3段階目に入っていた。
3段階目に入ってからは指南書だけでは無く、さらに道具を使い訓練に励む事なった。
オーラを見る事については補助道具を使う事で見える様になってきたが、光が電話の中で秘密と言った、もう1つの難関、それに苦労をしていた。
愛子自身、力を使っている時には自分のオーラがとても大きくなってしまっていた。
それは自らの力の強さを表しているに等しい事だったが、3段階目の終了条件は力を使っていてもこのオーラの大きさを平常時と同じがそれ以下にしないといけないと言う事だった。
これは愛子にとって最大の難関であった。
元々力が強かった故に簡単にここまでクリア出来ていた。しかし、今回の課題はそれが最大の障害になるものだった。
力を押さえればオーラは小さくなるが、力を発揮出来ない。いろいろと試行錯誤を繰り返していたが、完全に行き詰まっていた。
「ねぇ、最近元気ないじゃん。」
いつもの様に漫画喫茶でたわいもない日頃の話をしていた時、香織が言った。
「まぁね…」
愛子はこう言うと、すかさず香織は
「愛子、今まで隠していた事があるんだけど…」いきなり切り出した。
「何?」
愛子は疑問に感じつつ尋ねた。
「あのね。体操着の鍵の事だけど、私秘密、わかっていんだ…」
香織はたどたどしく言った
「え?どういう事?」
愛子は少し驚いて聞いた。
「お互いに話せない事だと思うから、今愛子が悩んでいる事のヒントを教えるね。」
愛子はこれを聞いても意味が理解出来なかった。
「あのね。手や目に集中するんじゃ無くて、全てお腹に集中して出来る様にしてごらん。」
香織はこう言った。
「え?何の事?」
愛子は何の事を言っているのか全く分からなかった。
「これが解決のヒントだよ。」
香織はこう言うと、その後はこの話題に触れなかった。
そして帰り際に
「愛子とはまた別の形でこれからも付き合う事になるね、きっと…」
香織は言ったが、愛子にはさっぱり何の事なのか分からなかった。
愛子は家に着くと、早速訓練を始めた。
相変わらず全く進展が無く、休憩をしていた時に香織の言った事を思い出していた。『手や目じゃなくてお腹…?』愛子は自分の手を見つめていた。
すでに補助道具を使わずにオーラを見る事はもう出来る様になっていたので、手のオーラを見ようと集中しようとした時に衝撃が走り気付いた。
『え!香織があの事に気付いている?』
愛子は、香織が言った事を全て思い出そうとした。
『鍵の謎』
『お互いには話せない事』
『手や目じゃなくてお腹に集中する』
『これからも別の形で付き合う事になるかも…』
全てが繋がった時に背中に電気が走った。
試しに今まで手と目に集中してやっていたオーラ視をお腹に集中してやってみた。
『まだ集中にばらつきがあるけど見える!』
すかさず、鏡の前に立ち自分の姿を見て自分のオーラ視をやってみた。
今までとは比べにならない位に自分から出るオーラが小さい。それにコントロールも出来そうだった。
『これなら出来る』
確信に変わった途端に香織の顔が頭に浮かんだ…
『お互いに話せない事…お互いに??』
『お互い…』
『え?!…』
『香織も力がある?』
愛子は驚いた。
もし、香織が力があって今の私の位だったら鍵の波長のマーキングは見えるから、秘密は当然わかる…。愛子はとても驚いた。
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