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選ばれし者達(15)

自分の部屋に入って愛子は、早速続きを始めた。
思った程難しいと感じる事は無く、無事に1段階目終了と言う文字を目にする事が出来た。
『案外、簡単じゃん』こうつぶやくと、久しぶりに光に電話をしてみる事にした

「光、やっほー」

「何?愛子。そういえば、あれやってるんでしょ?」

「うん。今日始めて一気に1段階目は終わったよ」

「そうなんだ。まぁ1段階目は、始めから愛子なら出来る事だったからね。」
愛子は光が驚くと思っていたのに、そっけない返事に少し意外だった。

「なんだ。少しは驚くかと思ったんだけど」
愛子は言った。

「まぁ、確かにそうなんだけど、1段階目は波長を感じる事が目的だから愛子、始めから出来たじゃん。だから一気に出来て当たり前だよ。」
光からこう言われて、当たり前と言った意味がやっとわかった。

「ねぇ3段階目って何が目的なの?」
愛子が尋ねた。

「内緒なんだけど、ちょっと教えると、オーラの波長を見て読み取る事と後1つあるけどこっちは内緒。」

「へぇ、見ただけでわかるんだ。じゃあ私もそこまでは出来る様になるんだね。」

「まぁそうだけど、まだまだ先があるみたいだしね。」
光が答えた。

「ねぇ、光は継承者になれそうなの?」
愛子はずばり聞いてみた。

「正直、まだ分からないんだよね。おばあちゃんの話だと可能性はあるんだけど、なんとも言えないんだって。」
光が答えた。

「そうなんだ。ねぇ、継承者ってどっちか一人だけなのかなぁ?」
愛子は率直な疑問を聞いてみた。

「どうなんだろうね。案外二人共に選ばれる可能性もあるかもよ。」

愛子はその時、光と共に継承者になれたらいいなぁと思った。

「どうやって選ぶんだろうね?」
愛子が尋ねた。

「知らない。」

「そうなんだ。ねぇ光は民の人って会った事あるの?」
愛子は光にまた尋ねた

「まだ無いよ。でもおばあちゃんは会ったみたい。なんでも一見すると全くの普通の人らしいよ。だから全然分からないんだって。そもそも、この力の事も民の事も誰にも話してはいけない事だしね。」
光が答えた。

愛子は自分が継承者に選ばれるかより、民の人ってどんな人なのか、そっちの方が気になっていた。

「愛子、それより早く、あれクリアしないと…駄目だよ。あんまり時間が無いしね。おばあちゃんとかの話だと、学校よりも、友達よりも、継承者の事の方が重要なんだって。詳しくは教えてくれないんだけど、凄い大事な事で、選ばれた人の中からしかなれないみたいと言う話だよ。あとね、愛子も彼氏出来ないでしょ?なんかこれも継承者の事に関係あるみたい。」

「え!彼氏が出来ないのと関係あるの?」
愛子は驚いた。

「うん。どうやら、ある条件をクリアするまで彼氏が出来ないみたいな事をおばあちゃんが言っていたんだよね。」

「何それ?ヒドい」

「でもこれってお母さん達もそうだったみたい」
愛子は、彼氏が出来ない事に関係あるなんてショックだった。しかし、お母さん達もそうだったと聞いて、何か奥が深い何がある事なんだと改めて感じた。

「ねぇ、今度こっちにおばあちゃんが来るみたいなんだけど、聞いたら教えてくれるかなぁ?」
愛子は光にまた尋ねた。
「無理みたいだよ。私も聞いたんだけど、まだ話せないんだって。なんでも、継承者に決まったら、力の事も民の事も全て教えてくれるみたいだよ」
光は知っている限りの事を答えた。

「そうなんだ。じゃあ継承者にならない事にはどうにもならないんだね。」

「そうみたい。」

「ねぇ、頑張って継承者になろうよ。ね!」
光は愛子共々継承者になって、この先も頑張りたいと思っていた。

「そうだね。私も頑張らないとね。」
愛子は言った。

「こっちも頑張るから、愛子も頑張ってね。」
こう光は言って電話が切れた。

愛子は再び、続きに挑戦することにした。

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