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選ばれし者達(2)

光子は、スプーンを手に取り何度も試したが、一向に変化する気配が無かった。
時計を見上げ、仕方なく夕食の準備を始める事にした。

「たたいまぁ~」
今時のミニスカートの様な制服を着た、ピンクのマフラーを巻き、黄色の手袋をした愛子が学校から帰ってきた。
「母さん。晩ご飯なに?」
そう話し掛けると同時に冷蔵庫を素早く開け、何か物色するかの様に眺めた。

「今日は、トンカツにするつもりよ。」
テーブルの上にはボールいっぱいのキャベツの千切りが出来ていた。

「何このキャベツの山?幾らキャベツが特売で安かったからって、今日でキャベツ連続3日目よ。おとといがロールキャベツ。昨日が回鍋肉。それで今日がトンカツの付け合わせに大量の千切りキャベツ?ねぇどうにかならないの?」

「うるさいわね。文句があるなら、お好み焼きでもいいわよ。」

「もう…どっちにしてもキャベツじゃない。」

そう言うと愛子は部屋に行ったしまった。

光子は、冷蔵庫の残り野菜を処理するかの様にさらに大量のキャベツと余った人参、玉葱など、適当に入れてさらに野菜炒めを作りあげた。

「お父さん、今日も遅いの?」
部屋着に着替えを済ませた愛子が話し掛けた。

「最近、遅いみたいね。いいから先に食べちゃいましょ!。いただきま〜す。ねぇ、ちゃんとキャベツ食べてよ。最近野菜足りていないし…」
光子が言った。

「何言ってるのよ。ここ最近、毎日キャベツじゃない。私はインコじゃないんだから、もぉ…」
愛子は大量のキャベツの千切りの山にマヨネーズを掛けながら言った。

「キャベツまだまだ沢山あるわよ。」
光子が言った。

「もう…」
「父さんにお好み焼きでも作ったら?」
愛子はキャベツの山に呆れていた。

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