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選ばれし者達(5)

光子は、届いた物をまじまじと見つめ昔の記憶を呼び起こしていた。
そして指南書を手に取り何気なく開けようとした。『え?開かない!』目の前で起きた現実を受けるのに少し時間が掛かった。『なんで?』子供の時には難なく開ける事が出来ていた。しかし今は開かない。半分パニックになっていた時に継子からの白い封筒が目に入った。中には手紙が入っていた。

【光子へ
母から言われた物の一式を送ります。まずは光子が先に有る程度出来ないと愛子ちゃんに馬鹿にされるわよ。頑張ってね。
PS まさか指南書が開かないなんて言わないでよね。そこまでドシじゃないと思うけど…】

手紙の内容は図星だった。

光子は完全に困り果てていた。指南書はそれぞれのステップをこなす事によって次にすべき事が示される様に出来ていた。
つまり運良く開いたにしても、運で出来たくらいの修得なら次に何をすべきかは分からない。完全に行き詰まっていた。

時間はそろそろ昼になろうとしていた。
主婦である光子は取りあえず家事をこなす事にした。
買い物から帰りポストを見ると母のミツから手紙が届いていた。

ひとまず、昼食を簡単に済ませ、届いた母からの手紙を読むことにした。

【光子へ
そろそろ荷物が届いた頃かと思います。電話の様子ではかなりの期間力を使っていなかったみたいなので、一様封印解除が出来るまでの訓練手順を書いた物を送ります。まさか指南書が開かないなんて言って泣きべそをかいているなんていう事は無いとは思うけど、昔からあなたはドジばかりしていたから気になります。
まずあなたには必要の無い物だとは思うけど、これは愛子ちゃんにも必要な事。まずは愛子ちゃんに渡しなさい。

来月にはそっちに行くからそれまでは、二人で頑張って励みなさい。】

光子は、愛子に渡す前にすがる思いで、封印解除までの訓練手順をよみ必要な物を集め早速書かれている事を始める事にした。

いざ始めると、そういえば子供の時にゲームとして同じ事をしたのを思い出した。
改めて、あれが大切な訓練になっていた事に気付き驚いた。
書かれている事をやっているうちに段々感覚を思い出してきて2時間程で書かれていた事が出来る様になった。
そこで改めて指南書に挑戦してみる事にした。
今後はあっけなく開ける事が出来、ほっと胸をなで下ろしたのだった。

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