もくじ&お知らせ(last update 2009.10.30)

2009.10.16  59話の公開に際し、もくじでのリンクを作成

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○もくじ

1章 継承者

(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)

(11)(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)

(21)

2章 民へ

(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)(30)(31)

(32)(33)(34)(35)(36)(37)(38)(39)(40)(41)

(42)(43)(44)(45)(46)(47)・(48)(49)(50)(51)

(52)(53)(54)(55)(56)(57)(58)(59)

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なお、この目次は最新の投稿に反映していない場合が多々あります(笑)

遅れて更新されることが多いのでその点ご了承ください。

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※携帯電話からごらんの方へ

携帯電話からのアクセスの場合一部の機能が動かない事があります。ニフティの方で対応を検討していますが、周知のトラブルとしてご了承ください。

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選ばれし者達(59)


香織が落ち込み、なかなか復活出来ない姿をみて、愛子はしばらく考えていた。

「ねぇ香織、元気出してよ。この間香織がくれた無料食事券で、おいしい物を食べに行こうよ。」
愛子は見かねて提案をしてみた

「行く!行く!、絶対に行く。」
香織は愛子の話を聞くと今まで落ち込んでいたとは到底思えない満面の笑顔で目を輝かせて答えた。

愛子は作戦大成功と思いつつ、復活の早さに関心していた。

そんな事をしている間に香織の家に着いた。愛子にとっては香織の家に来るのはかなり久しぶりの事だった。

香織は手慣れた様子で玄関の鍵を開けたが、まだ鍵を探している様子で、なんと玄関に鍵が3つもある事に愛子は驚いていた。一方、姫はよく来ているのだろうか、鍵の事は知っている様子で、黙って待っているようだった。

「お待たせ!、さぁ入って」
香織と共に家に入り、早速、香織の部屋に向かった。

「ちょっと待っててね。飲み物、ジュースでいいかなぁ?」

「そんな、気を使わなくていいよ。」
愛子がそういい終わると同時位に、「香織、ちょっとパソコン借りるね。」姫はそういうといきなりパソコンを起動させていた。

香織がジュースを持って戻ると姫はパソコンで香織のサイトにアクセスしているのはわかった。
しかし、ちらりと見えた画面は愛子には初めて見る画面だった。

「ねぇ、こんな画面有ったっけ?」
愛子が香織に尋ねた。

「あぁ、これね。愛子にはあまり見せたく無かったんだけど、愛子の成績表。」

「え?成績表?」

「そう、《民》の能力の覚醒状況とか書いてあるの」
香織が説明すると

「うん。問題無いみたいね。ちょっとバランスが悪いけど、合格ラインには行っているみたいだし、こっちから報告して置くね。」
姫は香織にそういうと、何やらファイルを添付してメールを出した様だった。

「ねぇ、どういう事?」
愛子は訳が分からず、香織に聞いてみた。

「そっか、説明していなかったっけ?《民》の合格認定には二人が合格を出すのが必要なの。と言う事で、私と姫の二人で、正式に《民》として合格と言う事で…まぁ正式には、まだちょっと残っているんだけど、今までの成績から問題ないのは分かっているから、見込み合格だけどね。後で愛子のおばあちゃんから正式な通知が来る事にはなるから。」
香織はニコニコしながら答えた。

「わかった。じょあ一様合格なんだね。」

「一様だよ?」
香織はなんだか強調をしている様だった。

「さて、じゃあ始めようよ。」
話を聞いていた姫が突然言い出した。

「始めるってなに?」
愛子はきょとんとしていた

「馬鹿ね、あんた何しにここに来たのよ。」
香織が愛子に話しかけると愛子は目的を思い出した。

「あ、そうだった。では香織先生、よろしくお願いします。」

「もう、愛子ったら、今日の先生は姫なんだって説明したじゃない?」
香織がそういうと姫は咳ばらいをした。

「あ、そういうば、そんな事言っていたね。」

「もう、愛子ったら…」

「それで、香織は私が教わっている間、何してるの?見物?」
愛子はふと気になり聞いてみた。

「残念だなぁ、肝心な事忘れてない?」
突然、姫が割り込んで言った。

「え?なに?」
愛子は気付いていないようだった。

「二人だけじゃ、無理でしょ?」
姫がヒントを出したが、愛子はまだわからない様子だった

「まぁいいや。とりあえずは始めようよ。まず、オーラの球を飛ばす奴からね。では姫様どうぞ」
香織は言った。

「ご紹介に与りました姫です。では始めます。」
姫が説明を始めた。

「まず、手に集中させて集める様にする。ある程度集中したら、指先に集める。更に指先1センチ位先に、集中を移してから、球が出来たら、意識で飛ばす。以上おわり。」

「ちょっと、そんな事言われても…」
愛子は戸惑っている様だった。

「大丈夫だってやってご覧よ。」

「うん。」
そういうと愛子は言われた様に集中を始めた。
指先に集中するまでは難無く出来たがやはり離れた場所に集中する事は難しい様だった。

「まぁいい線してるから、後は家で練習してよ。」

「え?後は家で?」
愛子はてっきり出来るまで付き合ってくれるかと思っていたので拍子抜けした感じだった。

「では次。相手の意思をコントロールする奴だったよね。オーラの球を飛ばす方法は球が出来た段階で、意識を込めて飛ばせば出来るから、この説明でわかるでしょ?と言う事で、いよいよ肝心な奴ね。」
姫がここまで話すと何故か香織は下を向き元気を無くした様に愛子には見えた。

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選ばれし者達(58)


「ひ、姫?!」
香織は目を丸くしていた。

「うん。だって髪型をオカッパにしてごらんよ。どうみても日本人形みたいでしょ?」
愛子は理由を説明した。

「確かそう見えないとも言えないけど…ねぇダーリンはどう思う?」
香織は姫と呼ばれる事になったダーリンに聞いてみた。

「私は別に…だってダーリンの前の名前、香織知ってるでしょ?それに比べたらね。」

「確かにそうだけど…」
香織は返事に困っていた。

「ねぇ、香織、ダーリンの前は何だったの?」
愛子は気になり聞いてみた。

香織はダーリンに確認をとるように目を見てから答えた。
「きみとか、奴とか、お前とか…」

「何それ?」
愛子は驚いて聞き直した。

「だからね。はっきり決まってなくて適当だったの。それでいろいろ大変で、なんとかたどりついた呼び方がダーリン。そういう事」
香織は事情を説明した。

「そうなんだ。じゃあ姫でいい?」
愛子は改めて聞いてみた。

「OKです。」
ダーリン改め姫は了承した。

「じゃあ、愛子、姫、私の家に行こう。」
香織は促した。

「ちょっと、これじゃ愛子姫になってるんだけど…」
愛子は香織に指摘した。

「ははは、確かにそう聞こえるね。じゃあ、別名、お姫様。」
香織は勝手に呼び方を考えてしまった。

「お姫様じゃちょっと呼ぶには恥ずかしいでしょう…」
愛子か指摘した。

「うーん。困ったなぁ。じゃあお嬢様。」
香織が悩んだ末に言った。

「まぁいいかな?」
愛子が言った。

「じゃあ、愛子、ダーリン改め姫、時々気分によりお嬢様。行こう。」
香織が促した。

「ちょっと、天気予報じゃないんだからさぁ…」
愛子は笑いながら答えた。

「とりあえず、なんでもいいから行きましょう。時間が勿体ないですから…」
ダーリン改め姫はこう言うと漫画喫茶を出で3人で香織の家に向かった。

途中、愛子は田中先生の痴漢の話しを思い出し、姫に聞いた。
「ねぇ、姫?この間の田中先生の痴漢の時の被害にあった子って、姫の下で田中先生を監視する為に近くにいたって聞いたんだけど、本当?」

「ええ。まさか、直接被害に遭うなんて、思いもよらなかったけど…。」
姫は特に隠す事もなく答えた。

「ねぇ、痴漢に遭う位、可愛い人なの?」
愛子はずばり核心を聞いてみた。

「ううん、全然。だって監視をするために近くにいる役目にした《草》だよ。始めから目立たない子だから、今回使う事にしたんだけど…」

「そうなんだ…」

「だっ胸ないし…背も小さいし…まるで小学生。」
姫は愛子の胸を見て話した。

「え?私より無いの?」
愛子は改めて自分の胸を見て言った。

「うん。本人はすごく気にしているんだけどね。髪型をショートにして、パンツを履かせたら男の子に見えると思うよ。」

「そうなんだ…」

「うん。一様痴漢に遭った時はスカートを履いていたけど、ミニだった訳じゃないし…私からしたら本当に謎。」

「それってもしかして、ロリコン?」

「わかんない。でもそうなら有り得るかもね。でも今となってはわからない話しだけどね。」
姫はつぶやいた。

会話に一段落が付くと、愛子は思い出した様に突然香織に声をかけた。
「ねぇねぇ香織。この紙、覚えてるでしょ?」
愛子は朝、愛子の机に叩き付けていった『馬鹿』と書いてある紙を取り出した。

「これがどうかしたの?」
香織は愛子が何を言おうとしているのか全く分からなかった。

「何?これがどうかしたの?」
姫はそういうと愛子から紙を奪い取った。

「ん?何?」
こう言ったと思った途端に姫は大爆笑をし始めた。

「ちょっと、か、香織…お腹苦しい…パ、バンツまる見えだし、カエルみたいに…あぁもうダメ…」
道の真ん中で大爆笑し始めた姿に通行人が数人振り返ったが、姫は笑いが止まらない様子で笑い続けていた。

「ちょっと何よ。」
半分ムッとしながら香織がさらに奪い取ると、香織はやっと理解したようだった。

「派手にまぁ香織はドジなんだから…」
姫は香織に半分笑いながら言った。

「そんな事言っても、あの時は急いでいたし…でも、まさかバンツがまる見えなんて…」
香織はまさか、転んだ時にスカートがめくれ上がりパンツが見えた事実を知り赤面していた。

「大丈夫、後ろに誰もいなかったんだし、そんな変なパンツじゃないじゃない?香織らしい可愛い、花柄だし…」

「そんな事言っても…」

ここまでの会話を聞いていた愛子が話しかけた。
「ねぇ見えてるの?」

「あぁごめん、愛子はまだ見えないんだよね。大丈夫、見える様になるから…」
香織は愛子に説明したが、愛子は状況が見えない事に少し寂しさを感じていた。

「いいなぁ」
愛子は一人つぶやいていた。

「それにしても、まさかこんなのが残ったとは思って無かったなぁ…」

「でも香織、こういう事ってよくある事だよ?転んだ瞬間とか無防備になるから。」
姫は必死に香織を慰めていたが、香織には姫にドジな姿を見られた事と、バンツの事まで言われ落ち込んでしまった。

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選ばれし者達(57)


香織はすぐに愛子が必死に笑いを堪えている事に気付いたが、何がそんなに面白いのか、全くわからなかった。

原因は多分自分だろう事は推測出来たが、理由はわからず、必死に考えていた時に担任が入ってきてしまってそれっきりになってしまった。

「みんな、おはよう。欠席はいるか?いたら手をあげて教えてくれな。」
担任は張り詰めた空気を和らげたかったのだろうか?ベタなギャグを言ってはみたが、誰ひとり反応する人はいなかった。

完全にスベッた事を掻き消す様に話しを続けた。
「まぁいろいろ聞きたい事があるとは思うが、全校集会の後に説明する。とりあえずはこれから、講堂で校長が説明をするから、急いで移動をして欲しい。以上!」

それだけ言うと担任は教室を出て行った。

余りにもそっけない話しにあっけにとられた感じだったが、仕方なくゾロゾロと講堂に移動を始めた。

講堂は普段月1回程度の朝礼や特別な行事がない限りは使われる事のない場所で、普段は鍵がかけられ誰も入れないのに、掃除だけは毎日させられる為に生徒にとっては嫌な想い出を皆が持っている場所でもあった。

時間になり全校集会が始まったが、生徒は飛び交った噂の話しでもちきりでなかなか静かにはならなかった。しかし、校長は雑踏を無視をするかの様に、予め用意してあった文章を丸暗記した物をただ読み上げている感じだった。

愛子はいかにも形式的な話しに学校のメンツの問題なのかな?などと考えながら話しを聞いていたが、すでに知っている内容で、別にどうという事もなく、ただただ退屈な時間にすぎなかった。

全校集会が終わり教室に戻ると、担任から、プリントが配られた。いかにもマニュアルと言った内容で、校外での対応について事細かに書いてあった。

愛子は昨日からのバタバタを知っていただけに、馬鹿馬鹿しい小学生なみの対応マニュアルに思わず笑いそうになっていた。

「いいかぁ?このマニュアルに従って、校外では対応する事。当たり前だが、こういう紙が配られた事は秘密にする事。さらにまさかそんな奴はいないとは思うが、対応を思い出せないからと言って、その場でかばんから取り出して読んだりするなよ。あくまでも、この内容は頭に入れておく事。お前達の頭なら出来ると信じているからな。」

担任は普段より声を張り上げ生徒全員に言った。

「さて、質問はあるか?」

「それで田中先生は今どこで何をしているんですか?」
突然生徒の一人が質問をした。

「それなんだが、正確には誰もわからない。ただ捕まった日にすでに退職扱いになっているから、詳しくは誰も知らない。一部の先生の噂話しだと、実家の家業を継ぐらしいという話しはあったらしい。」

「実家って何の仕事をしているんですか?」

「詳しくは知らないが、洋服を売っているらしいぞ。」

「え?あの体格で洋服を売るんですか?あんな怖い外見でお客さん逃げたりしませんか?」
生徒の間で笑いが起こった。

「そこまでは俺は知らん。ただ、家庭科の先生が顔負けする位、洋裁は得意らしいぞ。」
この話しに教室はざわめいた。

「あの、やくざみたいな怖い体育の先生が裁縫がうまいんですか?」
生徒の中では笑いが起きていた。

「そうらしいぞ。なんでも昔に大会で優勝した記念に、部員全員にマスコットを作ってプレゼントをした事があったらしい。何でも渡す時は卒業した先輩が作ったとか言ったらしいんが、こっそり家庭科室のミシンで作っていたのを見た生徒がいたらしい。」
教室の中ではさらに騒がしくなりあちこちで信じられない話しに笑いが起きていた。

「ほら静かにしろ!もう辞めてしまった先生だ、みんなもいろいろと口外はしない様にな。わかったか?」
担任はこう言って話しを締めた。

「さて、これからだが、昨日連絡した通りに父兄に説明会を開く事になっている。話しの内容はさっき話した校長の内容とほぼ同じだが、父兄なりにいろいろと言いたい事があると思う。生徒には聞かれたくない話しもあると思うので、この話しが終わったら、すぐに下校をすること。後1時間位したら、教室棟には鍵をかけセキュリティロックをかける事になっているからな。
わかっていると思うが警報を鳴らした奴は、それなりにそれなりの事があるからな。これで話しは終わりだ。すぐに下校をするように。」
ここまで話すと、日直に挨拶の号令をかける様に指示を出し、挨拶をすると解散になった。

愛子は朝、香織にメールを貰った様に直接病院にリハビリに向かい、その後にいつもの漫画喫茶に向かった。

漫画喫茶に入ると香織はまだ来ていなかった。仕方なくパソコンを起動させ香織の掲示板にアクセスをしてみた。

掲示板は大体いつものメンバーがいて田中先生の話しで盛り上がっていた。
愛子が病院に行っていた時間に書き込まれた記事を読み終えて、次に何をしようか適当にサイトを見ていた時に香織が一人の少女を連れてやってきた。

「愛子、やっぱり愛子の方が先になったね。」
香織はいつものように見つけるなり話しかけてきた。

「うん、そうなったね。横のかわい子ちゃんがダーリンさん?」

「そう。紹介するね。ダーリンさんです。」
香織は一緒に来た少女を紹介した。

「こんにちは、自称ダーリンです。あなたが愛子さんね。よろしくね。」
ダーリンは今時滅多にみない90度のおじぎをした。

「ねぇ、愛子、ダーリンの新しい名前考えてくれた?別にダーリンのままでも構わない事は構わないんだけど…」
香織は以前から頼んでいたダーリンの新しい名前について愛子に聞いた。

「うん。いろいろ悩んだんだけど、今、会った第一印象でひらめいたから、それにする。」

「何?」

「ジャーン!姫ってどう?」

「姫?!」

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選ばれし者達(56)


翌日、愛子はいつも学校に向かう時間に家を出た。

他の生徒より遥かに早い時間。学校に向かっている途中に香織からメールが入った。
【ヤッホー。愛子は今学校に行く途中なのかな?学校が終わったら、秘密の隠れ家で待っててね。迎えに行くから、それからダーリンに逢わせるね。】

【隠れ家ってあの漫喫?私今日病院にいかないといけないんだけど…】
愛子はすぐに返信をした。

【うん。そこだよ。病院なんだ、そっか。わかったからとりあえずは、いつもの席でパソコンで遊んでいてちょ。こっちもちょっと時間が掛かるから】

【わかった】

愛子はいつもの様に巡回をしてから教室に入り、手早く荷物をしまうといつもの隠れ場所に向かった。

意外にも、今日に限り他の生徒が早く学校に来ている様だった。

愛子が時間を潰してから教室に戻ってみると、教室は田中先生の話題で盛り上がっていると思っていたが、何故だか異常なほどに静かな感じだった。

香織は珍しくまだ学校にはついていなかった。

珍しいなぁと思いつつ、何気なく窓の外を眺めていた。


香織は愛子が学校に着く前にすでに学校に着いていて、直接保健室に寄っていたのだった。

「みゆき先生。今大丈夫ですか?」

「えぇ、大丈夫よ。香織さん、こんな早い時間に来て、私の事が心配になって来てくれたの?」
みゅーみゅーは朝一番に保健室に来た香織の行動が少し嬉しかった。

「それもあるんですけど、この間の話しです。今なら、まさか生徒が来たりしないと思うから、大丈夫かと思って。」

「あぁ、この間の話しね。するとOKが出たと言う事でいいのかしら?」

「はい。本人からは私に任せると言われたんで…。それで先生は誰だかわかりますか?」

「そうね。想像がつかないわ。だって、この間の話しだと香織さんの時より、私が気付きにくい訳なんでしょ?つまり、私がなんとなく香織さんの事に気付いた位なんだから、私にはわからないって事になるじゃない?だから、私にはわからないわ。」

「そうですか…勘で答えるかと思ったんですけど。じゃあ、教えます。実は愛子です。」

「え?愛子さん?!だって、あなたと愛子さんって仲が悪いんじゃ無かったの?確か話しでは、かなりきつく愛子さんに接しているって聞いていたわよ。」

「そうですね。あれは、関係がわからない様にするためのカモフラージュなんです。」

「そんな、信じられないわ。」

「前にも話した様に力の事は秘密にしないといけない事です。それは愛子も同じですが、力の事でいろいろ連絡を取る必要が当然出てきます。その時にどうすれば、他人から怪しまれず二人だけになれるか。一番怪しまれない様にする為に考えた方法です。」
香織はいろいろ考えたんだと主張する様に話した。

「そうなの。確かに呼び出したりする様に見せかけて二人で話しをする機会は作れるわね。」
みゅーみゅーは関心していた。

「はい。おかげでうまくいっています。」

「そう。それで、前にも話したけど愛子さん経由であなたに連絡をとってもいいかしら?」

「はい。それは別に構いません。みゆき先生が愛子を呼び出す事は、この間の事故の事もありますからね。誰も不審に思わないですしね。」

「そうね。あ、それより、そろそろ教室に戻った方がいいわよ。あなた、朝いきなりここに来たんでしょ?いろいろ準備もあると思うし…」

「はい。一様用件も済んだんで教室に行きます。これから先生方いろいろと忙しくなりますからね。先生も頑張って下さい。」

「ありがとう。まずは午後の説明会が難題よね。」

「そうかも知れないですね。では失礼します。」

香織はそういうと保健室を後にすると急いで教室に向かった。

香織が教室に入ってのを見た愛子は、まだ学校に来ていないと思い込んでいた為に驚いた。

香織は小走りで自分の席に戻る途中、愛子の横を通り過ぎた時に【ばか】と書いた、手紙を机に叩きつけた。
その想像以上の音の大きさに教室は一瞬静寂に包まれた。

愛子は手紙を見た瞬間に香織の意図する事がすぐにわかり、手紙を手に取り残留思念を読み取る事にした。

『愛子の事、みゅーみゅーに伝えたから、よろし、あっ!痛ってぇ…やばっスカート…もぅ、洗ったばかりなのに…』

【なんじゃこりゃ?】
愛子は最後の乱れた意識について、意味が分からなかったが、ふと香織の方を見るとさかんにスカートの汚れを払っていた。またよく見るとスカートのヒダに変な後があり、何があったのか、容易に推測出来た。
その瞬間、思わず笑いそうになったのを必死に堪えた。

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