2012.2.17 93話公開に伴い、リンクの追加
~~~~~
○もくじ
1章 継承者
2章 民へ
~~~~~
なお、この目次は最新の投稿に反映していない場合が多々あります(笑)
遅れて更新されることが多いのでその点ご了承ください。
現在の執筆状況について、報告するためのページを作成しました。
こちらのリンクより、ご利用ください。
2012.2.17 93話公開に伴い、リンクの追加
~~~~~
○もくじ
1章 継承者
2章 民へ
~~~~~
なお、この目次は最新の投稿に反映していない場合が多々あります(笑)
遅れて更新されることが多いのでその点ご了承ください。
現在の執筆状況について、報告するためのページを作成しました。
こちらのリンクより、ご利用ください。
個人的諸事情により、次回は6月頃の発表になります。
申し訳ありませんがご了承下さい。
香織は、何の話しをするのかわからなかったが、なんと、サプライズのお祝いだった。
香織は改めてお礼を言うと、以前から考えていた、判編成の組み直しについて話しをした。
香織が直接指示をしている班と探りし者達から預かっている班について、今回正式に離脱をした事で、きっちりとしたい思いがあった。しかし、編成については香織一人で決める事も出来ない為に、班を取り纏めているリーダーになっている草を改めて全員集め話し合いをする事になった。
話し合いに香織も参加したいと話したが、香織自身、リーダーは知っているものの実際に動いているさらに下の人達まで把握していた訳では無かったので、草のリーダー達だけで決めたいと言う事になり、香織は仕方なくそれを承諾する事にして任せる事にして帰る事にした。
香織が家に戻ると、みゅーみゅーからメッセージが留守電に入っていた。
内容は明日、学校に来て欲しいとの事、すでに愛子にも声をかけたとの事だった。春休み中に学校に来てほしいという事に少し違和感はあったが、予定も無かったので、行く事にして、行く旨の連絡をみゅーみゅーにメールで入れた。
翌日、香織は学校に向かった。しかし、校門が閉まっていた為に連絡口から入る事にした。学校には誰もいないのか、閑散としていた。
唯一、人がいる事務受け付けに話しをすると、職員連絡口から入れるとの事で、連絡口に行ったが、鍵がかかっているのか、ロックされていた。ふと横をみるとICカードの認識装置があり、試しに学生証をかざしてみたが反応が無かった。
ふと、終業式の時に、学生証のデータ更新の話しを担任から聞いたのを思いだし、事務所に向かって、データ更新の話しをすると、その場でデータ更新をしてくれた。
更新された学生証で認識を済ませると、鍵が開き中に入る事が出来た。
校舎に入っても誰もいるような気配は無かった。とりあえずはみゅーみゅーに合うために保健室に行ってみたがいなかったので、職員室に向かってみた。しかし、鍵がかかっていて入れなかった。
香織はふと、警報が鳴らない事に気づいた。確か校舎内は休みの間は厳密なセキュリティで、守られていて、廊下一つにでも入ってはいけない場所に入ると警報がなると、以前手伝いをした時に言われていた。しかし、今はウロウロしても全く警報が鳴らない事に驚いていた。
校舎内をウロウロしていると、廊下を歩く足音が聞こえたので、そちらに走って向かった。
すると、先輩と思える生徒に出会った。
「あのぉ…すいません。みゅーみゅーに呼ばれて学校に来たんですけど、みゅーみゅー知りませんか?」
「あぁ、新しく2年生になる人ね。職員棟の会議室わかる?滅多に行かない場所だから、わかりにくいけど、そこの第2会議室に皆集まっているわよ。私が案内出来るといいんだけど、ちょっと今、事務室に用事があっていけないから、ごめんなさい。」
「あ、はい。わかりました。行ってみます。」
香織はそういうと職員棟に向かった。
職員棟には職員室があるが、他は応接室や校長室や理事長室などあり、さらに奥にはサーバー室やセキュリティ管理室などあり、生徒には職員室以外は、ほとんど無縁の場所だった。
会議室がある場所は知ってはいたが、会議室が並ぶ部屋の入り口にはさらに扉があり、入学した時の校内案内でも、その扉の先には入った事は無かった。
扉の前に行ったものの、また鍵がかかっていた。香織はもしかしてと思い、学生証をセンサーに当てると鍵が開いた。
香織は驚きながらも第2会議室に向かったが、ここも鍵がかかっていたので、学生証を使うと入れる様になった。
第2会議室に入ると、さらに扉があり、開けると、愛子と共に数名の生徒とみゅーみゅー、また数名の先生がいた。
愛子が香織を見つけると話しかけてきた。
「あ、香織、やっと来たんだ。」
「うん。誰もいなくて探しちゃった。」
「え?ここにいるって聞いて無かったの?」
「うん。」
すると、生徒の一人が話しを始めた。
「これで、全員揃った様ですから始めます。新しく2年生になる人はこっち、3年はこっちに座って下さい。」
香織は何が始まるのか全くわからなかった。
香織は前日の夜から、クラス全員の恋愛関係の相関図を作っていた。
元々、相関図を作り上げるソフトは出来ていたので、データを入れれば出来上がるのだが、実はそのデータが大変だった。
草に調査依頼を出し、報告は事前にあがっていた。しかし、決められたフォーマットでは無かった為に膨大な報告の中から探し出し、一々入れて行くしか無かった。
さらに時間経過によって進展もあり、付いた離れたを繰り返しているので、そのデータも入れる事となり、短期間で恋愛を繰り返している人のデータはかなりのデータ量にもなった。
他にも、香織が日々じっくりと力を使い波長を自分と合わせて来ていた、クラスメイトのリストとその友人関係の相関図も作っていた。
実は愛子の力のような力で一気に意識をコントロールする方法でも、自分の意志通りに人を動かす事は可能だったが、1つ問題があった。
それは、力を使い無理矢理コントロールする場合、好きになるとしたら、理由無く好きと言う事になってしまう。
これでは操作する内容によっては、それなりの理由を持ってその感情を持っていないと理屈的に変な事となってしまい、明らかに何かおかしいと他人が思ってしまう恐れがあった。
香織が時間をかけて、波長を合わせて相手をコントロールする様にした場合、相手の波長を自分に合わせるにはかなりの時間がかかるが、コントロールした時に、相手は過去の経験や感情から勝手に理由を関連付けすると言う利点があった。
元々、愛子の力は恋愛感情をコントロールするが為の力で、恋愛感情に特化した能力故に、理由の関連付けと言う点については重要では無かった為に深くは考えられていなかった。それは強力な力故の欠点とも言えない事だった。
しかし、《民》なら皆が習得している、香織が行った波長を合わせると言う行為は、時間がかかるが万能に使える能力だった。
香織自身、実はこの力の違いについて、この様な事実がある事は愛子の補佐をする為の力の修業をするまで知らなかった。
しかし、最終的には香織が時間をかけてやってきていた事が、ここに来て、身を結ぶ結果になりつつあった。
相関図を作り上げると、香織が波長を合わせてコントロールできる人数はクラスの中で2/3近くになっている事がわかった。これば香織がその気になれば、香織の意思や提案がクラスの中で必ず通る事を意味していた。
香織自身はこの事実を多用するつもりはあまり無かったが、愛子との事もあり、意思が通る基盤を作っておく事はとても大切になる事だと思っていた。
しかも、香織の話し意見ばかり通る事に疑問を持っても、コントロールされた人は各々自分なりの意見を勝手に理由付けして賛成しているので、他人からは何も言えない完全なコントロールになる事は不審に思う事が無いので、《民》としての秘密を守れると思っていた。
香織は結局は、この2つの相関図を作り上げる為に朝方までかかってしまった。
昼過ぎに香織が起きると、夕方からある、探りし者達の会議に来る様にとメールが入っていた。
香織自身、愛子の下に付く事については、事後承諾に近い状態で、探りし者達の方に報告をしただけの状態で、正式な手続きは出来ていなかった。
香織の動向は当然探っていたんだろう。ここに来て、一段落した事がわかり、呼び出しが来たというのは納得ができる事だった。
香織は時間が来るまで、パソコンを立ち上げ、掲示板や草からの報告を見て時間を潰す事にした。
掲示板はこれと言って変わった事は無かったが、愛子をいじめていたあのリーダーのあいつについて、今だに行方不明と言う話しが出ていた。しかし、他の人からの書き込みで、1学年終了の単位は取得しているんだから、転校してしまえば問題無いと言う話しがあり、その話しで盛りがっていた。
確かに単位は問題無い。また1年生をもう一度やるよりは転校をするんだろう。香織はそう思ったのと同時に、あの規約は転校させる為にあるんじゃないかと思う様にもなった。学校にまともに通わない生徒はやはりイメージ低下になるだろう。多分、そういう事を考えた上での事に間違いは無いと香織は感じていた。
夕方になり、指定された神社に香織は向かった。
神社は結界が張りやすいのもあるんだろう。《民》それぞれが、集会場所に神社や御宮を利用していた。
探りし者達の、様々な《民》の代表が集まる事は滅多には無い事だった。始めは、香織の為だけに集まったのかと思ったが、実際には定例会議で事前に決まっていた事を後から知った。
様々な現状報告などした後に香織の話しが出て、最終的に全員で承認され、無事に探りし者達からの承認を得る事になった。
元々、探りし者達が、愛子の輝ける者達の補佐役になる事については、認められていた事だった。
それと言うのも、輝ける者達側から、補佐役になれる《民》について、補佐役としての力を身につけられる能力を持つ《民》は限られていて、結局の所、今覚醒して活動している《民》といえば、探りし者達しかいなかった。
つまり、結局の所は探りし者達の誰かが、愛子の補佐役になるしか無く、認められる認められない以前に認めるしか無かったと言う事に、香織は会議に出て初めて知った。
香織が補佐役になるにあたり、探りし者達から、改めて正式に情報収集の為の班が割り当てられ、探りし者達とは独立した物となった。
香織自身は班について、新たな班が与えられるのかと不安があったが、結局の所は以前と変わらず、香織が指示をしていた人達がそのまま引き継ぐ事になり、少し安心をした。
また、香織自身は探りし者達とはもう名乗れない為に、香織と情報収集の人達を含め、改めて《輔佐する者達》と言う《民》の名前が付く事になった。香織は知らなかったが、探りし者達の伝承の中で、輝ける者達の補佐役として選ばれた場合の呼び方について、この呼び名が事前に定められていた。これは、過去に前例が無かった為に、初めて使われる事になる事となった。
会議が解散となると、香織は改めて香織の下で働く草の代表から話し合いをしたいからと言われ、その場に残る事になった。
塩田凜は、姫と約束をした様に姫の家に向かっていた。
昨日の終業式は事務的な手続きで、結局、丸々1日掛かってしまった。
今日から学校が休みで春休みなので、凜も少し開放的な気持ちになっていたが、今日から、姫の元で力について教えて貰う事になっていたので、気を引き締めないといけないと自分にいい聞かせていた。
しかし、先の不安を感じても仕方ないので、春休み中にはなんとかなるだろうと言う事で、気楽な気持ちで臨む事に切り替える事にした。
姫の家に着くと、姫はすでに玄関前で待っていた。
凜はずっと待っていたのかと不思議に思ったとき、姫が話しかけてきた。
「初めまして、姫と言われています。凜ちゃんの事はよく知っているわ。流石、それなりの民の血を引く人ね。来るのがわかったから、玄関の前で待っていたの。よろしくね。」
「よろしくお願いします。凜です。」
「じゃあ中に入って。」
二人は家の中に入った。
いよいよ塩田凜の力を付ける為の修業が始まった。
愛子は春休みの為かいつもよりのんびりするつもりだったが、習慣で、いつもの時間に起きてしまった。
今日は、これと言って予定も無く、香織との約束も無かったけど香織と遊ぼうかと思ったが、力を使い様子を探ってみると、夜更かししてまだ寝ているのが分かったので、諦める事にした。
ふと、おばあちゃんに会いたいなぁ…と思った。
そういえば、《民》になるための指南書など、返さないといけない事を思い出した。
突然だけど、直接返しに行こうかな?と思い、おばあちゃんに電話をしてみる事にした。
「もしもし、おばあちゃん?」
「あ、愛子ね。」
「ねぇ、おばあちゃんあの指南書なんだけど、返さないといけないでしょ?」
「あぁ、あれね。慌てる事は無いわよ。」
「おばあちゃん今日、家にいる?」
「いるわよ。」
「おばあちゃんに会いたいし、指南書を返しにそっちに行ってもいい?」
「え?これから来るの?いいわよ。」
「じょあ行く。」
愛子は指南書一式をバッグにいれて、おばあちゃんの家に行く事にした。
おばあちゃんは最寄の駅で待っていた。
「おばあちゃん。」
「あら、愛子、また大きくなって。」
「そう?そんなに変わって無いよ?」
「力が増したせいかな?大きくなったわよ?」
「そうかなぁ…」
二人は、おばあちゃんの運転する車で家に向かった。
「おばあちゃん、まずは指南書ね。」
「はい。確かに受け取りました。それで、力の方はどう?」
「うん。やっぱりすごいね。」
「そうね。封印解除が許されたのは、100年ぶりくらいなるかな?」
「え?そんなになるの。」
「そうよ。もう、愛子は長(おさ)と名乗ってもいいのよ?」
「長?」
「そう。まだ高校生だけど、力の強さでは1番よ。だから長と言ってもいいのよ。」
「なんか、恥ずかしい。」
「そうね。でも長を名乗る名乗らないは自由だから、好きにしていいわよ。」
「そうなんだ。それより私、封印解除をして、どのくらいの力になったのか、試せないから、本当の力がわからないの。どうにか本当の力を知る方法は無いの?」
「確かにそうね。長の定めと言ってはそうだけど、力をおもっきり使う事は滅多に出来ないわね。でも、方法はあるわよ。」
「え?あるの?」
「ちょっと、一緒に出掛けましょう。」
そういうと、二人は再び車で、山の中に入って行った。
車から降りて10分くらい歩いた所に洞窟のような物があった。
「おばあちゃん。ここはなに?」
「愛子も持ってる封印石の取れる坑道よ。つまり、この先の坑道全て、封印石で覆われているから、ここなら、他に力が漏れる事は無いの。昔から、力の強さを確かめる時に使われていた場所よ。でも、長クラスの力の強い人が使って大丈夫かは、試した事が無いからわからないけど。」
「多分大丈夫じゃない?
山の中だし、多少漏れてもわからないと思うし。」
「わかったわ。やってみていいわよ。」
愛子はおもっきりの力を坑道に向けて発射してみた。
すると、坑道が光った。力だけで誰もが見てわかる様な光が出る事は無いのに、誰が見てもわかる光が出た事が不思議でならなかった。
力を発射した後もしばらく光っていたのを見て、封印石が光っているのがわかった。
「おばあちゃん。封印石って光るの?」
「私も初めて見た。強い力だと光るのね。それだけ力が強いって事なんじゃない?」
「私ってすごい!」
「それより、愛子、体は大丈夫?かなりの力を出したんだから、体に負担がかかる事もあるわよ。」
「全然平気。」
「そう。それなら安心したわ。力について、わかった事だし、さぁ、そろそろ家に帰りましょうか?」
二人が家に戻ると、昼食を一緒に食べて、いろんな話しをした。
愛子自身、家族の人におばあちゃんの所に行くとは伝えて来なかったので、夕方までには帰る事にした。
日帰りだったが、愛子は互いに顔が見れてよかったと思っていた。
香織の方は春休み初日は午前中は完全に寝て過ごしていた。前日、夜更かしをしたのが理由だったが、実は遊んでいた訳では無かった。
待ちに待った1年の全てが終わった。愛子は早速事務室に向かった。
「あのぉ…学生証の書き換えの事で…」
愛子はなんと説明したら良いか分からずうまく説明出来なかった。
「はい?書き換え?とりあえず学生証を見せて下さい」
そういうと、愛子の学生証をリーダーに読み込みPCの画面をしばらく見てから話し出した。
「あ、はいはい。わかりました。えっと、新学期に改めて新しい学生証を渡す事もなりますが、データだけ今の学生証に書き込みをしますね。」
「え?新しくなるんですか?」
「はい。特に特別生は名前の部分の色が変わりゴールドになります」
「え?ゴールドですか?目立つ学生証になるんですね。」
「そうですね。恥ずかしいとも言われますが、自慢出来ますよ。」
そう話しながら、PCを操作して書き込み作業を始めた。
「はい、終わりました。すいませんが、暗証番号を設定しますので、このテンキーに6桁以上16桁までの数字を入れて下さい。#と*、横に並んでいるABCDのキーも使っていいですよ。終わったら入れたと言って下さい。」
愛子は言われた様に入力をした。
「あと、指紋も登録します。どっちの手でもどの指でもいいので、横のスキャナーに乗せて下さい」
愛子は、ちょっと逆らって左手の薬指を登録する事にした。
「はい、これで全て終わりました。必要な場合、暗証番号と指紋認証をして下さい」
愛子は何に使うのか良くわからなかったが、あちこちの教室などにカードスキャナーと認証する為のスキャナーがある事から、そういう時に使う物だと勝手に納得する事にした。
「今、登録した個人識別データは来年度以降の新しい学生証にも予めこちらで書き込みをしておく事になりますから…」
「はい。」
愛子は学生証を受け取ると香織と約束をした漫画喫茶に向かった。
香織は放課後の学校で二人と約束をした屋上手前の踊場にいた。
普段は立入禁止になっている為に、人目につかない様にバラバラに集まる事にしていた。
揃った所で香織は二人にいきなり写真を見せた。
「私の友達が偶然見つけてメールをくれたんだけど、一様、話しだけはしようと思って…
見ての様にラブラブな感じで、それもこの建物も知ってるでしょ?つまりはそういう関係って事みたい。」
「やっぱりそうなのね。実は噂を聞いていたの。ありがとう。私達の問題だから、私達で解決する。二人で話したんだけど、もし本当ならもう縁を切ろうと話していたの。そもそも、今日で無断欠席を連続2日だしね。」
「そうなるね。」
「ねぇ香織知ってる?」
「何?」
「年末学位認定の終業式に無断欠席した場合の話し…」
「え?何?」
「やっぱり知らないよね。終業式を含めた3日間、本人と連絡がつかない場合、進級拒否となるって話し…」
「え?そんな話し知らないよ?」
「普通は知らないよね。生徒手帳を良く見るとわかるんだけど、校則の所は良く見てると想うけど、その後ろの入学時承諾確認事項って所、見ていないでしょ?」
「あのめちゃくちゃ小さい字の所でしょ?あんな小さい字、目がチカチカしちゃって…」
「そうだよね。あれ、入学する時に親が読んでハンコを押した書類の内容で、親は知ってる事なんだけど、生徒はあれを読めって事みたい。」
「そうなんだ、全然知らなかった。」
「だから、無断欠席で連絡がつかないと、留年になっちゃうんだよね。」
「連絡つかないの?」
「うん。家にも返っていないし、実は昨日から携帯も繋がらない。写真のこの時はまだ駅の近くにいたんだね。」
「どうするの?」
「こうなると、どうにもならないから、ほっておく事にしようかなぁ…」
「そう…」
「もう、散々彼氏を作るなとか言ってて、本人がこれだもんね。もう知らない事にする。」
「うん。」
「何にしても、教えてくれてありがとう。これで、スッキリしたから。」
「そう。」
「じゃあね。2年になってもまた同じクラスだね。またよろしくね。」
「うん。」
そういうと、あいつの仲間二人は仲良く階段を下りていった。
香織は、しばらく人が来ない事を確認すると、急いで、愛子が待つ漫画喫茶に向かう事にした。
愛子は漫画喫茶で待っていた。学生証の書き換えで時間がかかったので、香織が先に来てるかもと思ったが、結局は愛子の方が先だった。
「あ、ごめん。待った?」
「大丈夫だよ。」
「例の件うまく行ったよ。二人に写真を見せて話しをした。そしたら、私達で解決するけど、縁を切る事にするんだって。」
「そう。これでさらに1つ解決だね。後は二人に彼氏かぁ。」
「それは、大丈夫だと思う。もう結束が壊れたし、さらに愛子の力でしょ?時間の問題だと思うよ?」
「一様、監視は付けたの?」
「明日から活動開始の予定。まぁ、もう春休みだから、なかなかやりにくいのはあるけどね。」
「あと、凜ちゃんの話し、どうなの?」
「あ、それは大丈夫。姫と話しをしたみたい。うまく行くでしょう。」
「あと、何かあったっけ?」
「あいつの事、私よく知らなかったんだけど、留年になるかもしれない。」
「え?そうなの?」
「うん。今日学校に来なかったでしょ?まだ確定じゃないけど、このままだと、進級拒否になって自動的に留年になるんだって。」
「そうなんだ。それであの二人は?」
「もう知らないってさ。」
「そう。」
「後は、もうないかな?」
「多分。」
二人は二人きりの話しが終わると、そろってカラオケに行く事にした。